MAMIYA  C330

マミヤCシリ−ズ後期のモデル

世界で唯一のレンズ交換式ニ眼レフが、このマミヤCシリ−ズである
最初期型がマミヤフレックスCプロフェッショナルで発売が昭和32年。以降C2、C3、C33、C330と続きC330Sが最終モデルとなり平成六年に販売を終了する。普及期のC2シリ−ズを入れると全部で10機種となり実に37年間にわたり販売された事になる。
僕の持っているのはC330である。ラバ−を赤とかげ模様に張り替えた改造モデルである。機能はまったく変わっていないのだが。
二眼レフとはいえ、レンズ非交換のと比べるととんでもなく大きく重いカメラである。ラックピニオン方式で60mmも伸びるレンズにより、かなりの近接撮影が可能である。もちろんパララックス補正のゲ−ジが移動するので問題なく撮影できる。
このカメラのレンズ交換は、なんと太い針金のテンションで止めてあるだけである。これはシンプルである(笑)。ただし簡単にははずれないようにロック機能がついており、レンズ交換の際には遮光板がおりてフィルムに露光しない仕組みになっているので安心である。このへんは非常に巧妙に作られている。
交換レンズは初期に80、105、180mmの3本が用意されていた。中期に.65、55、250mmが用意されて、順次新しい設計のレンズにマイナ−チェンジされていった。


みのかんのマミヤC330

このマミヤも大阪の人から譲ってもらったもので、80mmF2.8付で安かった。cds露出計付のファインダ−が付いていたし、かなりのお買い得品だった。
2年程前に65mmF3.5のカビ付レンズを4,000円ほどで手に入れ、カビを取り除き使っている。問題はまったくない。
このカメラは近接能力が高いので親戚の葬式写真の複写に使ってみた。というのは少しでも画質を稼ぎたいからである。紋付きのネガに複写した顔のネガを重ねて上下の大きさのバランスをとり、焼き付けた後、その写真の合わせ目を自然な状態になるようペイントして、さらにそれを複写するというものである。このやり方は、元プロカメラマンの関根氏より教えてもらった。
複写台などという高級なものは無いので壁に画鋲止めして三脚に取り付けたC330で何度も撮影するのである。
古くても中判、腐っても中判である。いろいろな撮影に使ってみたが、大きくて重いという点を除けば、なかなかに良くできたカメラである。安く手に入るようであれば、絶対お勧めの二眼レフである。

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